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  • 2013.10.10 Thursday
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鉄火のいろは(3)

ふじの絶望とかどうのって前に、私が絶望ですよ。

3万文字・・・・ジュゲム・・・!!

まあいいや、これでラスト記事です。 
で。
そのツネ君はですね、同じく神谷様の仇を悲願とする縫さんと一緒に行動してました。
 

縫さんの戦装束、カッコイイです。

 

神谷様の子供時代の着物借りたっつってた。

カッコイイんだけど、切腹するときの衣装にも見えて心中穏やかではありません。

 

 

 

おめぇ、頼むよ!!

神谷様の二の舞はやめてよ!!

大丈夫だよね!!その衣装といい、気合入りまくりだもんね!!

縫!!頼むよ!!頼むったら、頼・・・・

 

 

 

ぬ、縫ーーー!!!!!!(数分ぶり2回目

 

 

 

なんか、ツネ斬られたんですけどーー!!!

神谷様の時をフラッシュバックさせる勢いで似たような状況で斬られたんですけどーーー!!!
おま・・・おま・・・!!
男勝りも結構だ、女を捨てて刀に生きる心意気、結構だ!
かつてテツとツネを立ち直らせてくれた、その強さ、素敵です!縫さん!
けどもうちょっと腕上げてーーー!!!


ほんとまってくれ、ツネまで、ツネまで失わせないでく・・・

 

「おらああああああっ!!!」


て、テツーーー!!!!!!!!!


テツが、テツが助けにきたよう!!!!
うわあああん待ってた、待ってたよテツーーー!!!
テツはあっという間に賊どもを蹴散らして、ツネに駆け寄りました。
ツネ・・・生きていて・・・!!!


ほんとね、ここらへんの場面はスピーディだしもう泣き所も驚きどころも悲鳴どころも多くて、何が何だかそれまで以上にさっぱりです。
ただ、辛かった、散っていく男たちが。


そしてね、戦争ですからね。
神谷様が、ふじが、もっとも恐れていた事態になるわけです。


上野の山に、皆の町に、火の手があがりました。

 

 ・

 ・

隊士達の屍の間をとぼとぼと歩くふじ。
あんなに、あんなに皆が笑っていられるようにって、駆け回ったのに。
自分の事なんか忘れてしまってもいい、生きている皆が幸せであるようにって、願ったのに。

いま見えている光景は、ふじが願ったものとはまるで逆のものでした。
絶望したふじの目に、さらに被せるように、火の手が。


火が・・・

知らせなきゃ・・・・


しかしその時、持っていた木槌が、スルリと落ちてしまいます。
いけない、はやく、あの半鐘を鳴らさなければ。
火はもうすぐそこだ、急いでこれを拾って、鐘を・・・・


あ、あれ・・・?

木槌は手からすり抜けて、どうしてもつかめません。
ふじの事を皆が忘れてしまって、彼女は消えようとしているのかもしれません。
でも、これを、拾わないと、町が・・・


ふじ「掴んで・・・・掴んでよおおおおおっ!!!!!

地獄のような戦場に、かつて死んだ少女の慟哭が響きます。


その時。

もうね、私、このとき、アヴェマリアとか歌いだそうかと思った。
なんなら、ハレルヤとかでも良かったと思う。

差し込む、青い光。
ゆらめく、あの影は・・・・



か、

か・・・・


神谷様あああああああーーー!!!!


もう死んで何年も経ってるふじと違って、死にたての神谷様はまだ活きがいいのかなんなのか、あっさり木槌を拾い、生前と変わらぬ、穏やかで優しい表情をしながら、ふじにそれを握らせました。ふじは目を丸くしながらもそれを受け取って、火の見やぐらに走り、残された力を振り絞って両腕を振り上げ、

そして――


 カアン!カアン!!カアン!!カアン!!


誰もいない火の見やぐら。
そこで鳴り続ける半鐘。

聞きつけて火消しがやってきます。
金太が、テツが、やってきます。
これで火事にはならない。


誰かがつぶやきました。


ふじ・・・・・・・?



 ・
 ・


昔、大きな火事がありました。

ある少女が、倒れた火の見やぐらの下敷きになってしまいます。
2人の火消しは燃える木材をかきわけて、必死で助けようとしてくれました。
誰か!手を貸してくれ!!・・・誰も足を止めてくれません。

このままでは彼らも巻き込んでしまう。
少女は自分の命を諦めました。


ちくしょう!!ちくしょう!!

叫ぶ火消しの2人。
そこへ駆けつけてきた青い着物のお侍さま。
彼のお供である女の人。

危険を顧みず手を差し伸べてくれた4人のおかげで。その場は少女は一命を取り留めましたが、小さな身体は無残に焼かれ、医者にも手の施しようがありませんでした。
火消しは少女の回復を神様に祈ろうと、少女をお寺に連れて行きます。

動かない身体。
おぶさって、ようやくお寺様についたとき、少女はこんなことを言いました。


――手ぬぐいを貸してください。
――お寺さまの前で、こんな真っ赤に焼けただれた肌、
――申し訳ないから・・・

うつむく少女に、火消しは落ち葉を拾って、言いました。


――見ろ、ふじ、真っ赤だろ!
――真っ赤で綺麗だよな!!へへ、お前みたいだ!!

――ふじ、また、来年もここに来ような!!


テツとふじは、そんな約束をして。
その後しばらくして、その約束は果たされることなく、少女は息を引き取りました。


 ・
 ・


政府と彰義隊の戦いが終わり、秋の日のこと。

あの約束のお寺に、テツと、糸、金太、大きなお腹を抱えたアカネ。
そして、ツネ。

彼らの見守る先には、、紅いもみじで色づいた、雄大なる、富士の山 ―――。


 ・
 ・



いろは匂へど、散りぬるを 我が世誰そ、”常”ならむ
有為の奥山 今日越えて 浅き夢見じ 酔ひもせず


熱き魂の、いろは唄。
げに鮮やかなり、鉄火の色は。
炎の、鮮血の、火傷の、そして紅葉の、どこまでも果てしなく「赤」。


花が咲いてまた散るように、命も咲いて、そして散っていく。
この世にとどまるものが無いように、運命も、時代も、ゆらぎ、移り変わる。
そんな風に、蚊帳のようにくるくると、意味を変えて舞台を染める「赤」。

この熱く美しい話が、もしも、夢であるのなら・・・・

・・・・・・

酔って無くても、また、観たいものです。(笑)


 ・
 ・


だいぶ端折りましたし、台詞は適当ですし、シーンの順番も適当ですが、お話の輪郭とか、少しでも伝われば幸いです。


演技的なところがどうとか、怒鳴るのが多いとか、若いとか。
なんだか専門的なところではまたいろいろあるのかもしれません。
私にはわかりません。専門じゃないから。

だからそこはもう専門の方が専門の方に言えばいいと思います。


ただ何もしらず、ぽかんと観ているだけの私にとっては、この舞台はまるで大輪の花火を見ているように鮮やかでした。
舞台を創り出している皆さんの、なにかな、オーラというか。

終わってしまうと寂しく。
起こってしまったことは切なく。
それでも何か、熱いものが心に残ってね。

それが何だったのか、言葉にしようと思えば・・・

うーん、頑張ればできるのかもしれませんが、いまはしたくないです。
スポーツの名勝負が終わった後みたいな清涼感というか、清々しさみたいなものを、そのまま感じていたい。


そんな風に思わせてくれたこの舞台は素敵なものだったと思います。
ありがとうございました、お疲れ様でした。



おまけ。

劇中、「キターー!!戦争キターーー!!!うおおお漲ってきたあああ筆が進む進むーー!!」みたいにトランス状態になった月岡先生がね、チラリと目に入った私を描いてくださったんですよ。3秒くらいで。なんかこう、ツイッターでも書いたんですが、目とか大きくてね、アゴとかしゅっとなってて。

美人に描いてくれちゃってー、って。


そんな巨匠の作品がこちらです。



いまうちの部屋に燦然と輝いています。
ちょっと豆電球にするのを毎夜毎夜ためらうほどの存在感です。
ただの紙なのに3Dっていうか。出てきそう。


いいお土産を、ありがとうございました。
そして誘ってくれたヒメス、ありがとね!
 

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  • 2013.10.10 Thursday
  • 19:54
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