<< 人狼TLPT一周年公演の出演者情報ー! | main | 遺される思い >>

スポンサーサイト

  • 2013.10.10 Thursday
  • -
  • -

一定期間更新がないため広告を表示しています


人狼TLPT一周年公演・決戦前エピソード妄想

人狼TLPT一周年公演まで、あと数日ー!


そんな中、キャストの皆さんも稽古に明け暮れている様子が連日Twitterで流れてきます。今回は芝居部分にかなりテコ入れされてる事が伺える内容で楽しみ。最近薄桜鬼にハマったおかげで新撰組隊士たちがまた見られるのも嬉しい。

そんな中、村の幼女ナナちゃんが、何かが起こりつつある村の状況を呟いていましたので、それに合わせて軽くSSを作ってみました。
もちろんこちらは非公式なのでただの妄想ですが。



 ・
 ・


-----------------------------
第一弾.ステファンとマドック 編
-----------------------------




ステファン「トリック、オア、トリート!!


とある小さな村の診療所。
医師マドックは、飛び込んできた珍客をうんざりと見やる。

マドック「・・・・・・・・・・・・帰れ
ステファン「ちょっとマドック!来たばかりでそれは無いだろ?
マドック「私の台詞だ。うちは基本的に外科か内科なのでな、そのようなスイカの面を被って風呂敷を纏った変態を真人間に戻す医療技術など金輪際持ち合わせておらん!他をあたれ!」
ステファン「別に患者じゃないったら!言ってるじゃん、トリック、オア、トリート!!」
マドック「・・・今日の日付を言ってみろ」
ステファン「9月26日!
マドック「そうだな。で、貴様がいま行おうとしている行事の一般的な開催期間は?」
ステファン「10月末、かな?
マドック「ああその通りだ。わかっているようで何よりだ。というわけで帰れ
ステファン「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ!」
マドック「待たん!!私は忙しいのだ!!」
ステファン「ちょっとだけ!ちょっとだけでいいから!!」


スイカを被った長身の男に縋りつかれ、マドックはふと怪訝な表情になった。

マドック「・・・なにやら必死だな、どうかしたのか?」

幾分柔らかく聞いてやると、ステファンは黙ってスイカの面を外した。
マドックは視線で促して彼を長いすに座らせる。

ステファン「・・・ナナがさ、元気ないんだ」
マドック「・・・・・・例の件か」
ステファン「・・・たぶん。村長が死んだ事、うすうす気づいてるんだと思う」
マドック「お前たち教会の連中は、村長と親しかったからな」
ステファン「俺だって、まだ信じられねえよ!・・・つい先週、皆で月見だとか言って一緒に団子食べたばっかりだってのに・・・!」
マドック「・・・落ち着け、ステファン」

ステファンは沈痛な面持ちで俯いてしまった。

マドック「・・・で?お前がそのヘンテコな仮装で道化になって、ナナを元気づけようと?」
ステファン「ヘンテコって言うなよ。傑作だろ?スイカのお化け」
マドック「・・・そもそもなぜスイカなんだ。ハロウィンといえばカボチャだろうが」
ステファン「俺もカボチャが欲しかったんだけど、ノーマンがカボチャは今の時期稼ぎ頭だからダメだって。で、代わりにくれたのがこれ」
マドック「そうか」
ステファン「綺麗に繰り抜くの苦労したんだぜ?ハイラムにも手伝ってもらってさ」
マドック「ほう、あいつがそんなに器用だとは知らなかった」
ステファン「器用っていうか・・・ハイラムは中身を食べる係だけどね」

そこで、ステファンは言葉を途切れさせた。

マドック「それで・・・ここに来た理由は、それだけではないのだろう」
ステファン「・・・・・わかる?」
マドック「当然だ。菓子をせびる事だけが目的なら診療所に来るわけはないからな」
ステファン「・・・そりゃそうか」

マドック「そしてお前が聞きたい事もうすうす解る。・・・だが、答えるわけにはいかない」
ステファン「な、なんでだよ・・・!マドック、頼むよ、教えてくれよ・・・村長は病死なんかじゃないんだろ!?・・・あの日、騎士団長が来てたよな。団長が自ら来るなんてとんでもない事じゃないのか?なあ、この村に、一体何が起きてるんだよ・・・!」
マドック「・・・子供が心配することではない
ステファン「・・・そっか・・・エスターと同じ事を言うんだな」
マドック「エスターは何と言っていた?」
ステファン「何も。エスターさ、あの日以来いつもめちゃくちゃ青い顔して・・・今にも倒れちまいそうなのに・・・何を聞いても、俺とナナには関係ないって一点張りで・・・俺は・・・」
マドック「・・・・・」
ステファン「何も教えてもらえないのは・・・俺とナナが孤児だからか?
マドック「・・・馬鹿げた事を言うな」
ステファン「でもそうなんだろ?この村の人間じゃないから・・・蚊帳の外なんだろ!?」
マドック「違う!先ほども言っただろう、子供の心配することではないと!!我々に任せておけばいい!!」
ステファン「だけど・・・!!」

思わず立ち上がったステファンを、マドックはしばらく思案顔で見つめた。
少し目を閉じ、座れ、と短く言う。

マドック「・・・なあ、ステファン」
ステファン「・・・なんだよ」
マドック「お前の言う通り、今この村に”ある問題”が起きている事は認めよう。そして私とクリスとエスターは、騎士団の助力を得て、どうにかその問題を解決しようと奔走している最中だ」
ステファン「・・・・」
マドック「人が死んでいるのだからな、不安になる気持ちもわかる。だが今は・・・今はまだ・・・何も聞かずにいてくれないか。お前たちがいつも通り過ごしている事が、何よりクリスの・・・そしてエスターの励みになる。私達は、そんな日常を守るためにこそ、力を尽くしている」
ステファン「・・・俺達には、何もするなってこと?
マドック「そうではない。例えば、お前とナナが揃って沈んだ顔をしているのならエスターはさぞ心を痛めているだろう。・・・細かい事情を知らなくても、彼女のために出来ることはあると思うが?」

そう言ってマドックは置いてあるスイカの面を指差した。
しばらくステファンは、マドックの顔とスイカの面を交互に眺めて・・・やがて軽いため息をついた。

ステファン「・・・・・・・わかったよ」
マドック「それでいい。・・・菓子だったな。いくつかその棚に入っているから持って行くがいい。デイジーが差し入れてくれたものだから味は良いだろう」
ステファン「ありがと」
マドック「だが、大人のきのこの山だけは持ち出し禁止だ。新製品でな、ようやく手に入れたところなのだから」
ステファン「・・・大人って一体・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・

ステファン「お邪魔しました・・・っと」
マドック「・・・待て。ひとつ聞いておきたい。・・・お前、行く当てはないのか?」
ステファン「は?お菓子も貰ったし、教会に帰るけど
マドック「いや・・・そうではなく、この村の外に、という意味だ」
ステファン「・・・どういうこと?」

いつも何かを告げるときには単刀直入であるはずのマドックが、珍しく言いよどんでいた。
切り出してしまってから、先を話すべきかどうか迷っているようだ。


マドック「もしもの話、だが」
ステファン「うん」
マドック「我々の力及ばず、この村が更に大きな問題を抱えたとしたら・・・村人の身にまで危険が及ぶ可能性もある。その時、村を出る者もいるだろう」
ステファン「・・・・・・・・」
マドック「私達はお前をよそ者などとは一切考えていないが・・・それでも、お前には・・・その、お前の本当の両親がこの世界のどこかにいるのだろう。それならば・・・」
ステファン「何言ってるんだよ、出てなんか行かないよ、俺は」

言葉を遮って呆れたように言い返す。
マドックは少し目を丸くした。

ステファン「本当のとこ皆がどう思ってるか知らないけどさ、俺は教会の皆を本当の家族だと思ってる。俺にとって故郷って言えるのはこの村だけだし・・・帰りたい場所なんて、ここ以外に無いよ」
マドック「・・・・・・・・そうか」

マドックはほんの少し笑ったようだった。
困ったような、嬉しいような、いろいろな感情が混ざった表情のまま。

マドック「・・・なら、何が何でもこの問題を解決しなければな」
ステファン「うん。でもあんまエスターに無理させないでね。・・・マドックも。やばくなったらちゃんと皆に相談してよ」
マドック「ふん。・・・まさかお前に心配される日が来るとは思わなかった」
ステファン「俺もいつまでも子供じゃないからね」
マドック「そうかもしれんな・・・ナナと、エスターと・・・クリスを頼む」


はあい、と気の抜けた返事をして、ステファンは奇妙な扮装をしながらもと来た道を帰っていく。
しばらく見送ってから、マドックはふと空を見た。


風が僅かに湿っている。

少し欠けた月が、夕焼けに紛れて、うっすらと輝き始めていた――



END


 ・
 ・

第一弾とかいいながらこれで終了する可能性も否定できないですが、また続報あれば書きたいなと。

スポンサーサイト

  • 2013.10.10 Thursday
  • 19:16
  • -
  • -

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>
Twitter
profile
selected entries
categories
archives
search this site.
others
counter
    ブログパーツUL5
mobile
qrcode
recommend
links
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM
PR